2027年5月15日にセルビア・ベオグラードで開幕する「Expo 2027 Belgrade(ベオグラード万博)」。
開幕まで約7か月となった2026年10月1日〜3日、ベオグラードでは参加国の代表者や技術専門家が集まる「Technical Preparation Meeting(技術準備会議)」が開催されました。
今回の会議は、ベオグラード万博にとって大きな節目となります。
これまでの「計画・設計」中心の段階から、各国が実際にパビリオンへ入り、内装や展示をつくり上げていく現地施工の段階へ。
さらに現地では、参加国関係者やスタッフの生活拠点となる「EXPO Village」の整備も進んでいます。
万博会場の近くで暮らし、世界各国のスタッフとともに働く――。
そんなベオグラード万博ならではの生活も、少しずつ見えてきました。
この記事では、BIE(博覧会国際事務局)、Expo 2027 Belgrade、セルビア政府などの公式情報を中心に、
- Technical Preparation Meetingで何が行われたのか
- 万博会場は現在どこまで進んでいるのか
- EXPO Villageはどんな場所なのか
- 万博スタッフはどのような生活になるのか
- 日本館スタッフもEXPO Villageに住むのか
- 日本から観光で訪れる場合の宿泊・アクセス
などを詳しく紹介します。
- Technical Preparation Meetingとは?
- ベオグラード万博はいよいよ「現地施工」の段階へ
- 参加国は実際の万博会場を視察
- 現地映像で見るベオグラード万博の現在
- EXPO Villageとは?
- 約1,500戸・最大3,500ベッド
- 家具・設備付き!海外から来ても生活を始めやすい
- スーパー・薬局・カフェも!「スタッフ寮」より小さな街
- 約400室のホテルも
- 日本館スタッフもEXPO Villageで暮らす?
- ボランティア「Playmakers」は2万人以上を募集
- 観光客はEXPO Villageに泊まれる?
- 日本から観光で行くならアクセスは?
- Expo 2027 Belgradeはどんな万博?
- 万博後は新しい街へ
- 開幕まで約7か月!いよいよ「万博ができていく」段階へ
- 関連記事
Technical Preparation Meetingとは?
2026年10月1日〜3日、ベオグラードで「Technical Preparation Meeting」が開催されました。
BIEによると、参加したのは250人以上の参加国代表や技術専門家。
Expo主催者やBIE関係者とともに、各国パビリオンを実際に完成させていくための技術・運営面の確認が行われました。
セルビア政府側も、40か国以上から約250人の代表者が参加したと発表しています。
参加者には外交関係者だけではなく、
- エンジニア
- 設計者
- デザイナー
- パビリオン制作関係者
- 技術専門家
なども含まれています。
つまり今回のTechnical Preparation Meetingは、単なる国際会議ではありません。
実際にパビリオンをつくるチームがベオグラードへ集まり、現地施工や運営に向けた具体的な確認を行う会議です。
▶ BIE|Technical Preparation Meeting for Specialised Expo 2027 Belgrade

▶ セルビア共和国 国内外貿易省|Technical Preparation Meeting関連情報

ベオグラード万博はいよいよ「現地施工」の段階へ
今回のTechnical Preparation Meetingが特に重要なのは、Expo 2027の準備が新しい段階へ入ったことです。
BIEは今回の会議を、各国の個別パビリオンが**「fit-out phase」へ移行する節目**と位置付けています。
fit-outとは、用意された建物やスペースの内部に、
- 展示
- 内装
- 照明
- 映像・音響設備
- サイン
- 各種什器
などを入れ、実際のパビリオンとして完成させていく工程です。
つまり、
計画・デザイン
↓
現地施工
↓
展示設置
↓
運営準備
↓
2027年5月15日開幕
という流れが、いよいよ本格化します。
BIEのDimitri S. Kerkentzes事務局長も今回の段階について、
「コンセプトがパビリオンとなり、計画がスケジュールとなる時」
という趣旨の表現をしています。
これまでCGパースや設計図として見てきた各国パビリオンが、これから実際の万博会場で形になっていきます。
参加国は実際の万博会場を視察
Technical Preparation Meetingでは、会議室で説明を受けるだけではありません。
参加国の担当者たちは実際に、
- 展示ホール
- 各国パビリオンエリア
- EXPO Village
- 万博会場の建設現場
などを視察しています。
さらにワークショップでは、
- 物流・オペレーション
- 建築・施工基準
- 健康・安全・環境要件
- 法的手続き
- National Dayの運営
など、実際に各国がパビリオンを完成させ、運営するために必要となる具体的な事項が扱われました。
今後は、
万博会場全体の仕上げ工事
と、
参加国によるパビリオン内部の施工・展示制作
が並行して進んでいくことになります。
2027年5月15日の開幕に向けて、ここから会場の景色も大きく変わっていきそうです。
現地映像で見るベオグラード万博の現在
今回のTechnical Preparation Meetingの時期には、セルビアの現地メディア「DKTV」によるExpo 2027 Belgradeの特集映像も公開されています。
映像では、建設が進む万博会場周辺など、現在の現地の雰囲気を見ることができます。
さらにEXPO Villageの住宅エリアなども紹介されており、公式資料や完成予想図だけでは分かりにくい、
「実際にここで生活しながら万博に参加する」
というイメージをつかむうえでも興味深い映像です。
▶ YouTube|DKTV「EXPO 2027 SPECIJAL」
※映像で紹介されている施設や住宅について、日本館の一般スタッフが利用できることが決定しているわけではありません。EXPO Villageの規模や設備については、Expo 2027公式資料・セルビア政府発表をもとに以下で紹介します。
EXPO Villageとは?
ベオグラード万博で個人的にも非常に気になっているのが、「EXPO Village」です。
Expo 2027の公式Participation Guideでは、参加国とそのスタッフの滞在拠点として、専用のEXPO Villageが整備されることが説明されています。
そして大きな特徴が、その立地です。
万博会場から徒歩圏内。
長期間セルビアに滞在する参加国関係者が、会場近くで生活しながら、パビリオン準備や会期中の仕事を行える環境が計画されています。
約1,500戸・最大3,500ベッド
公式Participation Guideでは、EXPO Villageについて、
約1,500戸
約3,300〜3,500ベッド
を用意する計画が示されています。
セルビア政府が公表している住宅の広さは、
37㎡〜102㎡
で、1〜4ベッドルームのタイプが用意されます。
単身者だけでなく、複数人で生活できるタイプまで含まれる大規模な住宅エリアです。
セルビア政府は、これらの住宅について家具・設備付きで整備すると説明しています。
▶ セルビア共和国政府|Construction of Expo Village proceeding as planned
家具・設備付き!海外から来ても生活を始めやすい
Participation Guideでは、EXPO Villageの住宅について、
「fully furnished」
と記載されています。
セルビア政府も、
「fully furnished and equipped」
と説明しています。
つまり、家具・設備付きの住宅として整備される計画です。
数か月間セルビアへ滞在する参加国関係者が、一から家具を購入する必要がないような環境が想定されています。
公式資料では、
「home-away-from-home」
という表現も使われています。
海外で万博に参加しながらも、第二の家のように生活できる環境を目指していることが分かります。
スーパー・薬局・カフェも!「スタッフ寮」より小さな街
EXPO Villageは、単純な「スタッフ寮」ではありません。
公式Participation Guideでは、Village内の日常生活を支える施設・サービスとして、
- スーパーマーケット
- 薬局
- カフェ
- 飲食施設
- 銀行
- レジャー施設
- レクリエーションエリア
などが計画されています。
さらに住民用の地下駐車場や、来客用の駐車スペースも計画されています。
イメージとしては「万博スタッフ寮」というよりも、
世界各国から集まった参加者が一緒に暮らす、小さな国際都市
に近いかもしれません。
朝起きてEXPO Villageから万博会場へ。
各国パビリオンで一日働き、仕事を終えれば再び世界各国の万博関係者が暮らすVillageへ戻る。
海外万博ならではの特別な生活になりそうです。
約400室のホテルも
EXPO Village周辺には、住宅だけではなくホテルも計画されています。
公式Participation Guideでは、約400室規模のホテルについても紹介されています。
セルビア政府も、Village周辺で大規模なホテルの建設が進められていることを公表しています。
長期滞在する参加国関係者だけでなく、VIPやビジネス関係者など、さまざまな万博関係者を受け入れるための環境整備が進んでいます。
日本館スタッフもEXPO Villageで暮らす?
日本からベオグラード万博で働いてみたい人にとっては、ここが最も気になるところかもしれません。
Expo 2027の公式Participation Guideでは、参加者とそのスタッフの滞在施設としてEXPO Villageが案内されています。
そのため、日本を含む公式参加者にとっても、EXPO Villageは重要な滞在拠点になると考えられます。
ただし、ここには注意が必要です。
2026年10月時点で、日本館の一般スタッフ・アテンダント・マネージャーなどの住宅条件は発表されていません。
したがって、
「日本館スタッフになれば必ずEXPO Villageに入居できる」
「住宅費は無料」
「日本館の全スタッフがVillageに住む」
などとは、現時点では断定できません。
実際の、
- 住宅提供
- 自己負担額
- 1人部屋・ルームシェア
- 航空券
- 海外旅行保険・現地保険
- ビザ・就労手続き
- 現地交通
- 食費・各種手当
などについては、日本館の運営事業者や雇用主から募集要項が発表された際に確認する必要があります。
もし日本館スタッフにもEXPO Villageが提供されるのであれば、
EXPO Villageで生活
↓
徒歩で万博会場へ
↓
日本館で勤務
↓
世界各国の万博関係者と同じVillageへ帰る
という、まさに「万博と一緒に暮らす」ような生活になる可能性があります。
K-WayYesでも、日本館の運営事業者やスタッフ募集について引き続き最新情報を追っていきます。
ボランティア「Playmakers」は2万人以上を募集
ベオグラード万博では、参加国パビリオンのスタッフとは別に、大規模なボランティアプログラムも実施されます。
公式サイトでは、20,000人以上の「Expo Playmakers」を募集。
活動分野は48種類とされ、
- 来場者案内
- 安全
- イベント・クリエイティブ
- 国際チームとの連携
- メディア・デジタル
など、さまざまな役割があります。
公式サイトでは応募条件として、
2027年4月15日時点で18歳以上
などが示されています。
日本館など各国パビリオンの有給スタッフとは別の制度となるため、混同しないよう注意しましょう。
▶ Expo 2027 Belgrade|Playmakers
観光客はEXPO Villageに泊まれる?
日本からベオグラード万博へ行きたい人にとっても、EXPO Villageは気になる存在です。
ただし、公式資料ではEXPO Villageは基本的に、公式参加者とそのスタッフのための滞在拠点として説明されています。
そのため現時点では、一般観光客が通常のホテルのようにEXPO Villageの住宅を予約できるとは考えない方がよいでしょう。
観光で訪れる場合は、ベオグラード市内などのホテルやその他の宿泊施設を利用することが基本的な選択肢になります。
会場近隣の宿泊施設については、今後開幕が近づくにつれて情報が増えてくる可能性があります。
日本から観光で行くならアクセスは?
Expo 2027の公式資料では、来場者のアクセス手段として、
- 公共バス
- 都市鉄道
- 自家用車
- 河川交通
など複数の交通手段が計画されています。
会場周辺には大規模な駐車スペースも計画されています。
さらにExpo地区では、鉄道を含む大規模な交通インフラ整備が進められています。
日本から訪れる場合は、
日本
↓
ベオグラード
↓
ベオグラード市内に宿泊
↓
公共交通機関でExpo会場へ
という動き方が基本的な選択肢になりそうです。
ただし、2026年10月時点では2027年会期中の具体的な列車・バスの運行ダイヤ、運賃などはまだ出そろっていません。
開幕が近づいてから最新情報を確認する必要があります。
Expo 2027 Belgradeはどんな万博?
Expo 2027 Belgradeの会期は、
2027年5月15日〜8月15日
の93日間。
テーマは、
「Play for Humanity: Sport and Music for All」
です。
スポーツ、音楽、遊びなどを通して、世界各国が文化や未来を表現します。
BIEによると展示エリアは約25ヘクタールで、多数の国・国際機関などが参加します。
ベオグラード万博はBIE公認の「Specialised Expo」。
大阪・関西万博のようなWorld Expoとは規模やパビリオンの仕組みにも違いがあります。
主催者側が用意する展示施設を活用し、その内部を参加国がそれぞれのパビリオンとしてつくり上げていく形式も大きな特徴です。
そのため、今回のTechnical Preparation Meetingから始まるfit-outが非常に重要になってきます。
万博後は新しい街へ
ベオグラード万博の特徴は、2027年8月15日にイベントが終了してすべて消えてしまうわけではないことです。
Expo地区では、万博後を見据えた都市開発も進められています。
EXPO Villageの約1,500戸の住宅をはじめ、周辺にはさまざまな都市機能を残す計画があります。
また、Expoで使用されるモジュール型施設の一部についても、万博後の再利用が想定されています。
つまりExpo 2027は、
「93日間の万博」
であると同時に、
「ベオグラードに新しい街をつくるプロジェクト」
という側面も持っています。
観光で訪れる際にも、パビリオンだけでなく、こうした都市開発全体を見てみると面白いかもしれません。
開幕まで約7か月!いよいよ「万博ができていく」段階へ
今回のTechnical Preparation Meetingは、ベオグラード万博にとって大きな節目になりました。
これまでは、
「どんなパビリオンになるのか」
「どんな展示を行うのか」
という計画やデザインのニュースが中心でした。
しかし、ここからは各国が実際に会場へ入り、パビリオン内部の施工や展示制作を進めていく段階です。
同時に、世界各国から集まる参加者の生活拠点となるEXPO Villageの準備も進んでいます。
2027年5月15日。
実際にこの場所で世界中のスタッフが生活し、各国パビリオンで働き、世界中から観光客が訪れることになります。
「万博を見る」だけではなく、「万博の街で暮らし、働く」。
ベオグラード万博では、そんな海外万博ならではの体験も生まれそうです。
大阪・関西万博とはまた違う、コンパクトな会場と国際的なVillageが一体となったExpo 2027 Belgrade。
開幕までの約7か月で、この場所がどのように完成していくのか注目です。
K-WayYesでは今後も、
日本館の運営事業者・スタッフ求人・チケット・各国パビリオン・EXPO Village・アクセス
など、ベオグラード万博の最新情報を追っていきます。
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参考・一次情報
・Bureau International des Expositions(BIE)
Technical Preparation Meeting for Specialised Expo 2027 Belgrade

・Expo 2027 Belgrade
Participation Guide
https://orientation27.rs/files/documents-repository/Participation_guide.pdf
・セルビア共和国政府
Construction of Expo Village proceeding as planned
・セルビア共和国 国内外貿易省

・Expo 2027 Belgrade|Playmakers
・DKTV|EXPO 2027 SPECIJAL
※本記事は2026年10月時点で確認できるBIE、Expo 2027 Belgrade、セルビア政府などの公式情報を中心に作成しています。交通、宿泊、スタッフの雇用・住宅条件などは今後変更・追加される可能性があります。
※EXPO Villageは公式参加者・関係スタッフ向けの滞在施設として計画されていますが、日本館の一般スタッフに対する住宅提供、費用負担、入居条件などは現時点では発表されていません。



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