【横浜園芸博2027】インド館の展示・庭園計画!未来農業・ヨガ・フードトラックも

横浜園芸博

2027年3月に開幕するGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会/横浜園芸博)。

海外パビリオンの準備も本格化するなか、インド館(India Garden & Pavilion)について、具体的な展示・庭園計画が見えてきました。

2026年9月2日付で在日インド大使館が公開した、インド館のプロジェクトマネジメント業務に関する事前質問回答資料には、インド館・インド庭園のレイアウトが添付されています。
→ 在日インド大使館:Pre-bid queries PMA EXPO JAPAN(2026年9月2日付PDF)⁠

さらに、インド政府のNational Horticulture Board(NHB)が公開している建設入札資料やPMA(Project Management Agency)選定資料を確認すると、

  • 未来農業技術
  • ヨガ
  • 文化イベント
  • デジタル展示
  • フードトラック
  • アンフィシアター

など、インド館で計画されている内容がかなり具体的に判明しています。

※本記事で紹介するレイアウトは、2026年9月時点のインド政府入札関連資料に掲載された計画です。今後、設計・展示内容が変更される可能性があります。


インドはGREEN×EXPO 2027への正式参加が決定

インドは2026年2月26日、GREEN×EXPO 2027への公式参加契約を締結しました。

GREEN×EXPO協会によると、インドの展示では、豊かで多様な園芸文化を紹介するとともに、ヨガの要素も取り入れる予定です。

背景には、

「すべての生命はつながっており、人間と自然環境が調和して共存する」

というインド古来の思想があります。

→ GREEN×EXPO 2027公式プレスリリース(India signed participation contract)⁠

インド政府側では、農業・農民福祉省傘下のNational Horticulture Board(NHB/国家園芸委員会)が中心となって準備を進めています。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(2026年6月24日付PDF)⁠


インド館・インド庭園は約276㎡

2026年6月に公表された建設入札資料によると、India Garden & Pavilionの敷地面積は約276㎡です。

そのうち建物として使用できるパビリオン部分は最大20%、約55㎡。残る大部分は庭園として構成されます。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

入札資料では主要構成として、

  • Thematic Indian Garden
  • 約55㎡のプレハブ型パビリオン
  • 文化・実演用アンフィシアター
  • Emerging Technology Display Zone
  • エントリーオブジェ/アート
  • フードトラック用スペース

などが示されています。

つまり、一般的な「建物の中を見るパビリオン」というより、庭園を歩きながら、展示・文化・技術・食を体験する屋外型のインド館になりそうです。


9月2日公開資料にインド館のレイアウト

さらに注目したいのが、2026年9月2日付のPMA入札に関する事前質問回答です。

入札参加者から、

インド館のプログラムを実際のスペースに合わせて提案するため、アンフィシアターや展示・販売エリアなどを含むIndia Garden / Pavilionのレイアウトを共有してほしい

という趣旨の質問が出されました。

これに対してNHBは、

“Layout attached”

と回答し、資料後半に具体的なレイアウトを添付しています。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

この資料から、2026年9月時点で想定されている各エリアがかなり具体的に分かります。


約54㎡の「Covered Display Zone」

敷地左側には、

Covered Display Zone:約54㎡

が配置されています。

2D図面では、

“temporary pavilion installation, not a permanent structure”

と記載されており、常設建築物ではなく、博覧会期間中に設置される展示施設となる計画です。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

別の建設仕様書では、内部設備として、

  • 展示スペース
  • ミーティングルーム
  • パントリー/ストレージ
  • デジタルディスプレイ
  • インタラクティブキオスク
  • AV(映像・音響)設備

などが指定されています。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

さらに、インドの園芸について映像でストーリーを紹介するAudio-visual storytellingも盛り込まれる計画です。


「Future Farming Technologies」未来農業技術を展示

今回の図面で特に興味深いのが、

OPEN AREA – FUTURE FARMING TECHNOLOGIES

というエリアです。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

建設入札仕様書でも、

Emerging Technology Display Zone

が主要構成の一つとして記載されており、具体例としてドローン(drones)などの新興技術が挙げられています。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

インド館は伝統的な花や庭園だけでなく、

インドの農業・園芸 × 最新テクノロジー

もテーマの一つになりそうです。

PMAの資料でも、インド館は園芸・農業だけでなく、

  • Sustainable practices
  • Technologies
  • Products
  • Investment opportunities
  • Research and innovation

を世界に発信する場として位置付けられています。
→ PMA選定RFP(PDF)⁠


約30㎡のアンフィシアターではヨガや文化イベントも

庭園の一角には、

AMPHITHEATRE(アンフィシアター):約30㎡

が配置されています。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

ここでは、文化プログラムや実演イベントなどが実施される予定です。

建設仕様書では、

“Small amphitheater for cultural and yoga activities”

とされており、ヨガも明確に想定されています。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

さらにPMAの運営資料では、

  • Cultural performances
  • Yoga
  • Mehndi(メヘンディ)
  • その他インド文化体験

を企画することまで具体的に記載されています。
→ PMA選定RFP(PDF)⁠

東京のインド大使館とも連携しながら、出演者やインストラクターを調整する計画です。

インド館では、園芸展示を見るだけでなく、日によって異なるインド文化プログラムを楽しめる可能性があります。


フードトラックも設置予定

レイアウト上部には、

FOOD TRUCK:約14㎡

のスペースも確認できます。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

PMA資料では、フードトラックの運営業者についても、インド館の建設事業者とは別に調整することが明記されています。

PMAは営業時間、メニュー表示、衛生・食品安全、Expo側との調整などを担当する予定です。
→ PMA選定RFP(PDF)⁠

現時点では具体的なメニューは発表されていません。

ただ、実際にFood Truck Operatorを想定した運営計画まで組まれているため、フードトラックによる飲食提供を想定した計画となっています。具体的なメニューは未発表です。

※具体的な販売商品・メニューについては公式発表を待つ必要があります。


花壇「Flower Zone」も複数配置

もちろん園芸博らしく、敷地内には複数のFlower Zoneが設けられます。

公開レイアウトでは、

  • 約30㎡
  • 約5㎡
  • 約4㎡

など複数の花壇スペースが確認できます。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

建設仕様では、横浜の気候に適合し、視覚的にも魅力的で持続可能な植物を使用することが求められています。

また、

“preferably of Indian origin available in Japan”

とされており、日本国内で入手可能な植物の中から、できるだけインド由来の植物を取り入れる方針です。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

加えて、

  • 灌水設備
  • 排水・雨水管理
  • 持続可能な水利用
  • 環境負荷を抑えた素材
  • 気候への耐久性

なども設計条件に含まれています。


「Tree with Buddha Statue」もレイアウトに

公開された配置イメージには、

TREE with BUDDHA STATUE:約18㎡

という特徴的なエリアも描かれています。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠

2D図面では、葉を思わせる複数の構造物が円形に配置され、その周辺に展示・演出空間が設けられています。

なお、建設仕様書では入口の象徴的な設備について、

Statue / Art Installation

を設置できるとし、NHBの承認を必要としています。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

そのため、公開レイアウトに描かれている仏像やオブジェが最終的にそのまま設置されるかどうかは、現時点では確定情報として扱わない方がよさそうです。


ビジネス交流の場としての役割も

インド館は観光・文化紹介だけではありません。

PMA資料を見ると、かなり本格的なビジネスマッチング拠点としても計画されています。

具体的には、

  • B2B(企業間)
  • B2G(企業と政府)
  • G2G(政府間)
  • Buyer-Seller Meeting
  • 投資家との商談
  • 輸出相談
  • 技術協力
  • MoUなどのフォローアップ

まで想定されています。
→ PMA選定RFP(PDF)⁠

インド中央政府だけでなく、州政府、輸出企業、生産者、研究機関、投資家など幅広い関係者が参加する計画です。

会期中には分野別のSector Daysやビジネスセッションなども組まれる可能性があります。


英語・日本語対応スタッフも配置予定

建設・運営入札資料では、来場者にインド館の活動を説明するため、

英語・日本語のバイリンガルHost / Hostessを2名配置

することも求められています。
→ India Garden & Pavilion 建設入札資料(PDF)⁠

そのほか、

  • 園芸専門スタッフ
  • 技術スタッフ
  • ハウスキーピングスタッフ

なども配置する計画です。

また、PMA側にはEvent / Programme Manager、Business Engagement Lead、Digital / Communications Leadなどの専門人材が想定されています。
→ PMA事前質問回答・レイアウト資料(PDF)⁠


インド館の展示計画まとめ

現時点で判明している内容を整理すると、インド館は以下のような構成になっています。

項目現在判明している計画
敷地面積約276㎡
Covered Display Zone約54〜55㎡
アンフィシアター約30㎡
フードトラック約14㎡
Demo Zone約12㎡
Flower Zone複数配置
Future Farming Technologies未来農業技術展示
文化体験ヨガ、メヘンディ、文化公演など
展示設備デジタル展示、キオスク、映像・音響
ビジネスB2B・B2G・G2G、輸出・投資交流
その他Buddha Statueを含むレイアウト案など

インド館は「庭園×文化×テクノロジー」がポイントに?

今回公開された資料を見る限り、GREEN×EXPO 2027のインド館は、

インド庭園
× 園芸・農業
× 未来農業技術
× ヨガ・インド文化
× 食
× ビジネス交流

を組み合わせた展示になりそうです。

特に「Future Farming Technologies」やドローンなどの展示計画は、伝統的なインド庭園とは少し違った側面として注目です。

一方、2026年9月2日に公開されたレイアウトは入札・事業計画段階の資料であり、「最終完成パース」と明記されたものではありません。

今後、正式な外観パースや展示テーマ、植栽、フードメニュー、イベントプログラムなどが発表されれば、さらにインド館の姿が明らかになっていきそうです。

K-WayYesでは引き続き、GREEN×EXPO 2027の海外パビリオンについて最新情報を追っていきます。


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参考・出典

今回の記事は、主に以下の公式一次資料をもとにしています。


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