「中東の旅行」と聞くと、サハラ砂漠のような広大な砂漠、ドバイのような超高層ビル群をイメージする方が多いかもしれません。しかし、今回私たちのスクールトリップの舞台となったのは、豊かな自然と古き良きアラビアの伝統が色濃く残る国「オマーン」の首都マスカットです。
では、「オマーン」と聞いて、みなさんはどんな風景を思い浮かべるでしょうか?
伝統的なアラビアン建築、広大な砂漠、それとも静寂に包まれた歴史ある古い街並みでしょうか。
治安の良さと温かい人柄、息をのむような絶景、そして深く美しい文化——。
この記事では、実際にマスカットを訪れて体感した感動や現地での学び、そしてスクールトリップだからこそ見えたオマーンの魅力を、私の視点で余すことなくお届けします!
オマーンへの旅行を検討している方はもちろん、学校行事や留学先としての目的地を探している方も、ぜひ最後までチェックしてみてください。
オマーン留学中の私たちが普段暮らしているのは、首都マスカットから車で約1時半ほど離れたマナ(Manah)という山間に囲まれた静かな地域です。近くには古都ニズワがあり、オマーンの素朴で伝統的な日常生活がすぐそばにあります。
しかし、今回学校のDIWANプログラム(スルターン・カーブース関係者の皆さまのご支援)によるスクールトリップで訪れた首都マスカットは、私たちが知っていたオマーンとはまた大きく異なる、多様で洗練された「もうひとつの素顔」を見せてくれました。
本記事では、1泊2日の旅程の中で私たちが肌で感じた「宗教・伝統・芸術・自然・現代都市」が融合するマスカットの圧倒的な魅力と、教室の中だけでは絶対に得られない異文化学習のリアルを余すことなくお届けします!
1. 1泊2日スクールトリップの全体スケジュール(モデルコース)
今回の旅程は、マスカットの多面的な魅力を最短ルートで凝縮して体感できる完璧なタイムスケジュールでした。

【1日目】海沿いの絶景と歴史・伝統スークを巡る旅
7:00 マナの寮を出発(車で約2時間のドライブ)
9:00 パブリックビーチ到着(海沿いで約2時間のんびり散策)
11:00 ホテルへ移動・チェックイン
12:00 街中のレストランにて昼食(安心のバイキングスタイル)
13:30 オマーン国立博物館を見学(歴史と海洋交易の学び)
16:00 マトラスーク散策&海沿いの散歩(夕刻の市場の活気)
18:30 夕食(昼食と同じレストラン)
20:00 ホテル帰着
【2日目】荘厳な宗教美、洗練された芸術、そして現代都市へ
8:00 ホテルにてバイキング朝食
9:00 スルタン・カブース・グランドモスク見学(宗教・建築美)
11:00 ロイヤルオペラハウス見学(芸術文化と国際交流)
12:30 前日と同じレストラン
14:00 オマーンモール(Oman Mall)で買い物・現代都市の体感
17:00 マナの寮へ向けて出発・帰着
2. マナからマスカットへ!車窓から始まる特別な旅
普段の留学生活は「授業・寮・食堂・近所の町」という決まった世界の中で集中して過ごすことが多いため、クラスメイトと一緒に大型バスで首都へ向かう道中そのものが、すでに特別なアドベンチャーの始まりでした。

マナを出発して1時間半。車窓の外には、オマーンらしいダイナミックな岩山と乾いた大地が広がっていました。
同じ「オマーン」という国でありながら、山に囲まれた内陸部から海沿いの首都へと景色のグラデーションが変化していく様子を眺める時間は、これからの体験への期待感を高めてくれました。
3. 【1日目】歴史の深みに触れ、港町の風を感じる
① オマーン国立博物館|海とともに歩んだ王国の歴史を紐解く
午前にパブリックビーチで澄み切った海の空気を満喫した後、最初に向かったのはオマーン国立博物館です。中東建築らしい気品あふれる外観に息をのむとともに、館内ではオマーンの歩んできた壮大な歴史に引き込まれました。

博物館で学べる主な展示テーマ
- 古代から続くオマーンの歴史と王国としての歩み
- 地域ごとに異なる伝統衣装や生活道具
- 木造船(ダウ船)と海を介した貿易の歴史
- 根底に流れる豊かなイスラム文化
特に印象的だったのは、オマーンが昔から「海を通じて世界中の多くの地域とつながってきた海洋国家」であったという事実です。
直前にマスカットの綺麗な海沿いの景観を見ていたからこそ、「この海を越えて交易が行われていたんだ」と歴史と地理が一気に頭の中でつながる感覚を味わいました。アラビア語の語学学習だけでなく、その言葉が話されてきた背景にある深い歴史を学ぶ貴重な体験となりました。




② マトラスーク(Mutrah Souq)|海と山に抱かれたエキゾチックな伝統市場
夕刻前に訪れたのが、マスカットを代表する歴史的な市場「マトラスーク」です。
私が普段目にするニズワのスークも素晴らしいですが、マトラスークは港町ならではの風情と国際的な賑わいがあり、また違ったエキゾチックな熱気に満ちていました。

スークで見つけたオマーンらしい品々
- 高貴な香りを放つ香水・乳香(フランキンセンス)
- 繊細な織りの布・伝統衣装
- 細工が美しい銀製品(ハンジャルなど)
- きらびやかなゴールド市場(Gold Souq)の展示
スークの細い路地を歩いた後は、海沿いのプロムナードを散歩。「荒々しい山・青い海・白で統一された美しい建物」が重なり合うマスカット特有の景観は、夕暮れ時の光と相まって言葉にできないほど幻想的でした。







4. 【2日目】圧倒的な宗教美から最先端の現代都市へ
① スルタン・カブース・グランドモスク|心を洗う静寂と圧倒的スケールの建築美
2日目の朝、最初に向かったグランドモスクは、今回のスクールトリップの中で最も強い衝撃を受けた場所のひとつです。

広大な敷地に足を踏み入れると、そこには厳かな静寂と整えられた美しい空間が広がっていました。
写真や教科書で見るだけでは絶対に伝わらない圧倒的なスケール感と細部までこだわり抜かれた装飾美。実際にその場に立ち、肌で空気を感じることで、オマーンの人々がいかにイスラムの信仰と文化を大切に守っているかを痛感しました。




💡 見学時のワンポイントアドバイス(女性の服装マナー)
モスクは観光施設であると同時に大切な信仰の場です。女性はイスラム教徒でなくても、長袖・長ズボン(足首まで隠れるもの)着用必須で、髪を隠すスカーフ(アバヤやヒジャブなど)の着用が義務付けられています。あらかじめ準備して訪問しましょう。
② ロイヤルオペラハウス|伝統と国際芸術交流の融合
続いて訪れたロイヤルオペラハウス・マスカットでは、オマーンの伝統に対するこだわりと、同時に世界へ開かれた洗練された文化姿勢を感じることができました。
「オマーン=砂漠、スーク、古い城塞」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、このオペラハウスは伝統的なアラビア建築の美徳を残しつつ、世界各国のオペラや音楽を受け入れる最先端の芸術拠点となっています。
伝統を壊すことなく、現代性と調和させるオマーンという国のエレガントな文化政策を象徴するような場所でした。




③ オマーンモール(Oman Mall)|驚きに満ちた現代マスカットのリアル
旅の締めくくりに訪れたのは、最新の超大型複合施設「オマーンモール」です。
伝統的なスークや歴史的建築物とは一転、そこには洗練された現代的な都市生活が広がっていました。
館内には世界的なブランドショップや飲食店が並び、週末を楽しむ地元の家族連れや若者たちで賑わっています。さらに驚いたのは、モール内に本格的な人工スキー場(Snow Oman)があることや、日本のDAISO(ダイソー)が出店していること!
「古き良き伝統やイスラムの教えを軸に据えながらも、グローバルで快適な現代都市として発展している」——マスカットという都市の多様なレイヤーを肌で知ることができた瞬間でした。


5. 【コラム】学生に優しい!今回のスクールトリップのサポートと感謝
今回のスクールトリップは、学びの質はもちろんのこと、費用や運用面でも学生にとって非常にありがたい手厚いサポートが整っていました。
💰 スクールトリップの費用とサポート概要
| 項目 | 内容・サポート詳細 |
| 宿泊費 | 2人部屋:1人あたり 12.5 OMR(約5,000円) ※1人部屋希望の場合は30 OMR(約12,500円)。リーズナブルで参加しやすい設定 |
| 移動費 | マナ〜マスカット往復および市内の移動用バスを完全手配。 個人で交通手段を探す不安がなく安全・快適! |
| 食事 | 普段の寮生活で食事を提供している「Clouds」運営レストランで手配。 食べ慣れた安心感のあるバイキング形式 |
| 施設見学 | 国立博物館、グランドモスク、オペラハウス等の入場手配・現地案内をサポート |
このような手厚く素晴らしい機会をご用意してくださったDIWANプログラム、ならびにスルターン・カーブース関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
言葉を学ぶだけでなく、その土地の歴史、宗教、芸術、そして人々のリアルな暮らしを自分の目で確かめられたことは、私たちの留学生活において生涯忘れられない大きな財産となりました。



まとめ:スクールトリップで学べたこと「オマーンの本当の魅力」
留学というと「授業」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、DIWANプログラムでは、教室の外にも多くの学びがあります。
首都マスカットを実際に歩き、歴史や宗教、芸術、現代の暮らしに触れた2日間は、アラビア語だけでは得られない経験でした。
これからオマーン留学を考えている方にとって、このスクールトリップもDIWANプログラムの魅力の一つになるはずです。
普段私たちが暮らす静かで伝統的な山間の町「マナ」や「ニズワ」。
そして、海に面し、歴史と現代性が美しく織りなす首都「マスカット」。
今回の1泊2日のスクールトリップを通して、私たちは「オマーンという国の持つ立体的な深み」を学ぶことができました。
- グランドモスクで感じた「宗教と純粋な美しさ」
- ロイヤルオペラハウスで触れた「洗練された芸術と国際性」
- マトラスーク&港で体感した「歴史ある交易文化と活気」
- オマーンモールで見た「発展する現代の暮らし」
留学の学びは、決して教科書や教室の中だけに留まりません。
アラビア語の単語を覚えることと同じくらい、現地の風を感じ、街を歩き、人々の営みを自分の目で確かめることが、異文化を深く理解することにつながると実感しています。
地方の温かさと首都の洗練された魅力をあわせ持つオマーン。この記事を通して、少しでも多くの人にこの素敵な国の魅力が伝われば幸いです!



コメント